
2025年4月1日、本学医学科第3学年の黒田えいみさんが日本災害医学会学生部会(日本DMAS)副代表に就任しました。
日本DMAS(DMAS:Disaster Medical Assistance Studentの略)は、東日本大震災以降、学生間に高まる災害医療への関心を背景に、日本災害医学会の協力のもと2013年(平成25年)に発足した団体で、教養や専門知識を涵養する機会を設けること、そして災害時に有為な人材や組織を育成することを目的としています。全国8支部(北海道、東北、関東、東海、関西、中国、四国、九州)で構成されており、2024年度3月時点で513名もの学生が所属しています。
今回そんな日本DMASの副代表に就任した黒田さんにインタビューしました!ぜひご覧ください。
日本DMASに参加した経緯、きっかけを教えてください
黒田:以前から救急医療に興味があり、災害医療についても学びたいと考えていました。大学入学後、複数の学生団体に所属している本学看護学科の先輩に出会いました。現在私も3つの学生団体に所属しておりますが、そのうちの1つが日本災害医学会学生部会(日本DMAS)です。災害はいつどこで起きても不思議ではなく、誰もが当事者となりうるため、学生の間から災害医療を学ぶことはとても重要だと考えて入会しました。
これまでに参加した日本DMASの活動で、印象に残っている活動は何ですか?
黒田:たくさんありますが、実際に訓練に参加させていただけたことはとても有意義でした。昨年度は大規模地震時医療活動訓練とDMAT関東ブロック訓練に参加し、業務調整員という立場で本部運営のサポートに入らせていただきました。実際に電話対応を行ったり、時系列で起きたことや連絡内容を書き並べていくクロノロジーの作成を行ったりと、様々なことを経験させていただきました。災害発生時の本部活動の流れや情報連絡の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
日本DMASの活動から得た学び、実際に学業に活かせたことを教えてください
黒田:実際に災害現場で活躍されている方々からご講演いただいたり、学生間でも勉強や演習を行ったりすることで、災害医療のみならず、コミュニケーションや多職種連携など幅広く学ぶことができています。また、現場で働く方々の信念や志を目の当たりにし、医療従事者の社会的役割を考える機会にもなっています。大学では、現在はまだ座学がほとんどですが、講義を受けることに対する意識や姿勢も大きく変わったように思います。
黒田さんの今後の目標を教えてください
黒田:災害は起こらないことが一番ですが、有事の際に学生でもできることを見つけ、誰かのためになることに少しでも貢献できたらと考えています。大学での学業はしっかりと修めながら、?期的には本団体での学生の活動参加を増やせるよう努めていく所存です。学生だけでなく、先生方や医療従事者、また医療従事者でない方々からの知名度も上げ、より有意義で活発な学生団体にしていきたいです。

■日本DMAS会員募集のご案内
日本DMAS では春と秋の2期に会員募集を行っており、所属大学によって所属支部が決まります。災害医療を学んでおくことは、将来災害医療に携わらない場合でも、有事の際に役立つものだと考えます。支部内勉強会だけでなく日本DMASとして夏合宿なども開催しており、全国の他大学や他学部の学生との繋がりもできます。みなさまのご参加をお待ちしています。